骨延長は内部式と外部式どちらが有効?

骨延長を行おうとするとき、普通は下腿の延長のことを考えます。
しかし、大腿も延長しようとすると、外部式ではほぼ不可能です。
それを踏まえて、内部式と外部式、それぞれ特徴をのべてきたいと思います。

  • 外部式(イリザロフなど)-

・利点
下腿の延長に向いている。
個人差はあるが6~7cmまでは健康状態に影響なく伸ばせる。
骨が歪んでも矯正できる。
手術してすぐ全体重をかけて歩ける。
・欠点
大腿に外部式を適用しようとすると、感染症の確率も高くなり、かつ生活上ものすごく邪魔になる。
痛みが強い。

  • 内部式(iskd法など)-

・利点
大腿、下肢どちらにも使える。
大腿は通常iskdのみ。
痛みが外部式に比べて少ない
・欠点
高い。
歪んでも戻せない。
延長量が5cm程度
松葉杖が必須

 

私としてはこれらの情報から外部式が有効だと思います。
また、アルメニアでは交差延長法というものがあり、左右の大腿と下肢を交互に延長していくので、太ももへの外部式の「生活の不快感」はクリアできます。

もし、あなたがお金に余裕があり、痛みがないほうがいいというのなら、iskdなどの内部式を受けるのもいいでしょう。
しかし、大抵の人はそんな簡単にぽんっと500~1000万もする内部式には手を出せないはずです。
(国内でもiskdは認可されていませんし)

やはり、確実に身長を伸ばしたい、足を伸ばしたいと考えたとき有効なのはイリザロフ法などの外部式だと思います。